秦容(しんよう)

第1巻「玄旗の章」

第5章 天猛の夢

十二歳になる秦明の息子であり、父親の優れた血を引いているため、旅の過酷さにもよく耐えて歩き続ける強さを持つ。王定六の卓越した走力に強い憧れと尊敬を抱き、素直に教えを乞う純真な少年である。父親である秦明の記憶が薄れていくことを恐れているが、王定六から「血の中に父親がいる」と諭され、その言葉を胸に深く刻み込む。護衛が花飛麟に代わって以降も父親譲りの強靭な精神力と我慢強さを発揮し、宿が襲撃された際には母を守るために短い剣を構えて立ち塞がり、瀕死の重傷を負いながらも敵を牽制し続けた。過酷な傷の縫合や激しい移動にも耐え抜き、窮地を救ってくれた花飛麟に強い憧れと信頼を寄せる。

第6章 地進の光

かつての梁山泊の英傑・秦明の息子。道中で負った重傷が膿み、生死の境をさまようが、強靭な生命力と母の治療により奇跡的に回復する。若くして過酷な運命に耐え抜く強さを持っており、熱病の最中には「男なら耐え抜け」と語りかける父親の夢を見ている。