花飛麟(かひりん)
第1巻「玄旗の章」
第3章 地刑の光
梁山泊の伝説的な豪傑・花栄の息子であり、父の死後にその遺志を継ぐべく入山した。端正な顔立ちをしながらも、幼少期の厳しい修行と山中での孤独な自己鍛錬によって、剣、弓、棒術のいずれも極めて高い領域に達している。しかし他者との交わりが不得手であり、勝利することのみに異常な執着を示して兵を憔悴させる過酷な調練を行うなど、実戦調練では功を焦って突出してしまいがちな危うさを秘めている。その内面には激しい脆弱さと頑なさが隠れている。
第5章 天猛の夢
梁山泊の英雄・花栄の息子であり、端正な顔立ちと隆々とした体躯を誇る若者である。かつて青州軍で父の副官を務めていた秦明への敬意から、その遺族を護衛する任務を帯びて寿州で待機していた。若さゆえの奔放さや、安さを基準に女を抱くといった世俗的な一面を見せる一方、与えられた任務と渡された路銀の管理には責任感を持っていた。しかしその抑えがたい情欲から任務中に油断を犯し、護衛対象である秦容に瀕死の重傷を負わせるという致命的な不覚をとる。その過ちを激しく悔いて自責の念にかられながらも、公淑の凄まじい覚悟に引っ張られるようにして、何があっても母子を守り抜くという真の武人としての覚悟を固めていく。
第6章 地進の光
梁山泊の英傑・花栄の息子であり、素性を隠して育った。幼少期より山中で母と暮らし、父のような一流の武人になるべく、野生の熊や虎と闘うなど過酷な自己鍛錬を重ねてきた。それゆえ武芸の自負が極めて強く血気盛んだが、人との実戦経験や対戦稽古が乏しく、自分の本当の力量を客観的に把握できていなかった。馬麟の手紙に「弱すぎる」と書かれているのを見て激しく反発する。